怪異怪談研究会
Society for the study of The Weird and the Mysterious Tales


怪異怪談研究会例会記
年月日
発 表 内 容
場 所
2012
8
4
①一柳廣孝「怪異を再編する──明治後期の文壇における「怪談」ブームをめぐって」
法政大学
9
14
①谷口基「『怪談奇譚』拾遺」
②大道晴香「表象としての「口寄せ巫女」にみる怪異の近代」
明治大学
12
22
①飯倉義之「妖怪の擬人化表現から見る〈異形〉観念と現代の妖怪観」
②今井秀和「江戸後期知識人の怪異観──松浦静山・平田篤胤・荻野梅塢の接点と差異」
法政大学
2013 3
29
①近藤瑞木「『(実説)妖怪百物語』の構造」
②甲田烈「『妖怪学講義』における「真怪」の構造」
明治大学
6
1
①清水潤「後期鏡花小説が描き出す怪異──「半島一奇妙」を中心に」
②小二田誠二「「四谷雑談」は怪談なのか」
法政大学
9
1
①小松史生子「〈人獣〉の近代」
②松下浩幸「心霊とナショナリズム──三島由紀夫「英霊の声」を中心に」
明治大学
12
22
①横山泰子「『怪談岩倉万之丞』考──合巻の作者鶴屋南北」
②倉田容子「1980年代・怪異とフェミニズム──三枝和子『鬼どもの夜は深い』を中心として」
清泉女子大学
2014
3
29
①浜田雄介「怪しの女探偵──松居松葉「語を見る女」」
②東雅夫「進撃のオシラサマ──昭和初期の怪談ブームと民俗学」
明治大学
5
31
①上島真弓子「地獄堂霊界通信「地獄堕ち」分析──豹変の恐怖と児童文学」
②笹生美貴子「『唐代伝奇』「枕中記」の日本受容──日中間における枕・夢描写の相違」
法政大学
8
31
①伊藤龍平「『会津怪談集』をめぐって──近代地方知識人が見た江戸怪談」
②橋本順光「手塚治虫における四谷怪談の変容──傷の復讐から蛇女房の物語へ」
駒澤大学
12
23
①乾英治郎「関東大震災と〈怪談〉──雑誌『新小説』を視座に」
②高木信「教室の内/外の〈亡霊〉、あるいは最近の亡霊的なものの救済的な語り方について──
 川上弘美「神様」「花野」「神様2011」から。教室のなかのテクスト論・5」
法政大学
2015 3
28
①構大樹「火野葦平『怪談宋江館』の幽霊たち」
②茂木謙之介「天皇・皇族の地方訪問と〈怪異〉の読み替え」
法政大学
5
24
①広坂朋信「他者としての幽霊」
②一柳廣孝「東京の霊園と怪談」
清泉女子大学
8
23
①早川芳枝「怪異と古代天皇制──『古事記』を中心に」
②小谷瑛輔「芥川龍之介における怪異と民衆」
③岡田康介「村上春樹文学における怪異の語られ方──「七番目の男」を例として」
駒澤大学
12
20
①鈴木彩「劇場空間と怪異──泉鏡花「陽炎座」における「舞台」表象」
②三浦正雄・馬見塚昭久「異界訪問譚の復活──「死の国からのバトン」における魂の再生」
明治大学
2016
3
27
①富永真樹「土地の神が怪異になるとき──泉鏡花作品に見る白山信仰」
②中川千帆「東洋のドラキュラ──『髑髏検校』における内なる他者」
③佐伯孝弘「豆男物の系譜」
相模女子大学
5
21
①副田賢二「表現システムとしての〈怪異〉とノスタルジア──1920年代の文学的想像力における
 「他者」の受容」
②大道晴香「岡本太郎とイタコ──「神秘」というまなざし」
③上島真弓子「現代に現れた「刀剣の神」──『刀剣乱舞』考」
横浜国立大学
6
27
①市川寛也「怪異を歩くまなざし──「妖怪採集」の取り組みから」
②江坂正太「泉鏡花著『高野聖』の舞台と幻想──飛騨地方における鉄道と登山を中心として」
明治大学
12
25
『怪異の時空』合評会
①1巻担当 山川志典
②2巻担当 服部徹也   
③3巻担当 光石亜由美
首都大学東京
2017
3
29
①服部徹也「漱石『文学論』の「超自然F」――「マクベスの幽霊に就て」を視座に」
明治大学
5
20
①今井秀和「イタコ研究の前世と来世――大道晴香『イタコの誕生』から考える民俗文化と大衆
 文化」
②辻本慶樹「日露戦争期における奇瑞・瑞祥言説――新聞記事・日露戦争実記を中心に」
清泉女子大学
8
26
①斎藤喬「ベンネヴィルThe Yotsuya Kwaidanにみる怪談の翻訳」
②今藤晃裕「「獣を追って穴に落ちる――小山田浩子「穴」を読む」
③副田賢二「読み出される〈皇族〉たち―― 斑な表象の場として」(茂木謙之介著『表象としての
 皇族 メディアに見る地域社会の皇室像』合評会レポート)
横須賀市産業交流プラザ
12
24
①山川志典「怪異を観る、遺す――岩手県遠野市を事例として」
②廣田龍平「何が音を立てるのか、その音とは何か――妖怪バタバタとの(非)社会関係にみる
 無関係な自然への逸脱」
③飯倉義之「マイケル・ディラン・フォスター著、廣田龍平訳『日本妖怪考――百鬼夜行から水木
 しげるまで』から考える」
相模女子大学
2018
3
24
①茂木謙之介「近現代文学における〈怪談〉――昭和期以降を中心に」
②副田賢二「浮遊する〈墳墓〉のメディア空間――細野雲外『不滅の墳墓』のナショナリズムと
 〈怪異〉」
明治大学
5
19
①飯倉義之「【WG心霊スポット準備発表】〈心霊スポット〉のメディア登録を整理してみた件」
②大道晴香「『怪異』と『遊び』試論――オシラアソバセを例に」
③永島大輝「異世界はYOUTUBERとともに。」
清泉女子大学
8
4
①栗田英彦「陰謀と陰謀論――太田龍における「恐怖」のポリティクス」
②江坂正太「東アジア恠異学会における「怪異」概念について──特に近世・近代の「怪異」を
 どう考えれば良いのか」
③上島真弓子「ローカルの「記憶」と「怪談」:『ダムド・ファイル』と名古屋の噂」
金城学院大学
サテライト
キャンパス
12
22
①斎藤智志「史蹟保存の歴史と怪異」
②布川浩一「偽史偽伝としての『帝都物語』」
相模女子大学
2019 3
31
①市川寛也「怪異で遊ぶ人々──四国の秘境・山城大歩危妖怪村のこれまでとこれから」
②小林敦「「マタンゴ」── 侵略する食」
③今藤晃裕「心霊術としての奇術──霊交術(セカンド・サイト)をめぐって」
清泉女子大学
4
28
①笹生美貴子「『源氏物語』「手習」における物の怪をめぐって──紺青鬼説話・樹木怪異譚の
 視座から」
②佐伯孝弘「近世前期怪異譚の多様性」
③上島真弓子「〈怪異〉のスペシャリストとしての「花子さん」」
明治大学
8
29
①早川芳枝「平将門の利用と消費──復権に至るまでの整理として」
②乾英治郎「軍事協力する<妖>たち──坂本龍馬から「軍隊狸」まで」
③伊藤龍平「幽霊に萌える、怪異で遊ぶ──落語「お菊の皿」をめぐって」
④茂木謙之介「<怪異>から見る二・二六事件①──北一輝におけるオカルト的想像力と青年将校・
 対馬勝雄」
⑤大道晴香「<怪異>から見る二・二六事件②──対馬中尉の「霊界通信」──「天皇」「霊術」
 「巫俗」の交わるところ、もしくはもう一つの「国家」と「地域」をめぐる物語」
⑥庄司達也「芥川文学に於ける「怪異」表象──「羅生門」の「老婆」像の検討のために」
熱海第1ビル
会議室
12
22
①構大樹「「己」を分かち、遊ぶーー森鷗外「不思議な鏡」の戦略」
②今藤晃浩「教科書の中の〈宮沢賢治〉、教科書の外の〈宮沢賢治〉」(構大樹『宮澤賢治はなぜ
 教科書に掲載され続けるのか』合評会レポート)
③斎藤喬「「伯龍口演『実説古狸合戦』にみる狸憑きの遊戯性」
④永島大輝「意味がわかると怖い話という語群」
⑤松下浩幸「表象天皇制論とは何か―茂木謙之介著『表象天皇制論講義― 皇族・地域・メディア』
 (白澤社)を読む」
大東文化会館
2020
3
23
①一柳廣孝「怪しい日常を語る──怪談師たちの現在」 東北大学
東京サイト
6
14
①橋本順光「透明人間現る──娯楽としての疎外と転覆の物語」
②乾英治郎「怪異に癒される人々── <妖怪>から<優怪>へ」
オンライン
9 「地域文化としての怪異怪談」(東北大学文学研究科共催)
オンライン
15
研究発表「怪異怪談研究の最前線」
①伊藤慈晃「情報社会の中の怪異」
②原辰吉「横溝正史の〈人面瘡〉」
③橋迫瑞穂「怪異と戯れる装置──ゲーム・学校・女子高生」
16 シンポジウム「地域文化としての怪異怪談」
①廣田龍平「分析としての世間話──怪談評語の場を延長することに向けて」
②脇坂健介「侵食する<死者>たち──久生十蘭を中心に」
③大道晴香「「キューピットさん」は怖くない?──降霊遊戯を考える」
④山川志典「文化行政と怪異・怪談・妖怪とのおつきあい──岩手県遠野市を中心に」
⑤鼎談「土地と怪談──みちのく怪談10年」(土方正志・東雅夫・一柳廣孝)
12
27
①鈴木優作「脳内に現象する怪異──海野十三・夢野久作・蘭郁二郎を中心に」
②吉田麻子「今井秀和氏『異世界と転生の江戸』(白澤社)について」
オンライン
2021
3
28
①松田祥平「怪談と探偵小説に架かる橋――岡本綺堂作品における怪異と探偵をめぐって」
②鈴木暁世「英国怪奇幻想ミステリと近代日本文学―A. ブラックウッドと芥川龍之介、西條八十
 を中心に」
オンライン
5
2
①村山麗「躍動する<神経>──谷崎潤一郎「病蓐の幻想」考」
②赤井紀美「〈毒婦〉と怪異──歌舞伎・講談における〈妲己のお百〉について」
③乾英治郎「近代という名の「憑き物」を問う──鈴木優作『探偵小説と〈狂気〉』(国書刊行会)
   を読む」
オンライン
8
28
①三浦理沙「幽霊譚の民俗学的研究──岩手県山田町・大槌町の話を中心に」
②堀井一摩「〈怪物〉のユートピア──江戸川乱歩『孤島の鬼』」
③稲生知子「「震倭建命墓」──正史に怪異を書くこと」
オンライン
12
25
①中妻結「現代イギリス小説におけるヴィクトリア朝怪異の行方──サラ・ウォーターズ『半身』を
    中心に」
②布村浩一「髙木信『亡霊たちの中世 引用・語り・憑在』『亡霊論的テクスト分析入門』を読む」
オンライン
2022
3
27
①田部井隼人「明治初期における幽霊の「近代化」 ― 新聞雑報記事を例に」
②市川紘美「泉鏡花「国貞ゑがく」試論」
③田部井隼人(報告)怪異譚総合検索データベース「譚空」について」
オンライン
5
1
①伊藤慈晃「オンライン・スピリチュアリティとオンラインへの信仰」
②鈴木彩「銀座の「ビルヂング」と「妖」──泉鏡花「開扉一妖帖」が描く空間・時間」
③倉田容子「「橋迫瑞穂『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』書評」
オンライン
8
24
①小松史生子「「浴室(バスルーム)に死体があります ― 近代建築のホラー空間」
②谷口基「日影丈吉「吉備津の釜」の〈釜鳴り〉について」
③廣田龍平「妖怪の新たなる(古くからの)ヒストリオグラフィー 
  『列伝体 妖怪学前史』を『日本妖怪史』「妖怪の誕生』と並べて読んでみる」
早稲田大学
12
25
横山泰子「寺田寅彦の「怪異考」─教育・言語・物理学」
②根本あおい「小説『ぼぎわんが、来る』と映画『来る』─視覚化される子どもたちの夢」
③茂木謙之介「堀井一摩『国民国家と不気味なもの 日露戦後文学の〈内〉なる他者像』書評」
早稲田大学
2023
3
26
①今藤彰裕「「ごんごんごま」のある家―泉鏡花「二三羽─十二三羽」の庭と動植物」
②小松史生子「茂木謙之介『SNS天皇論』(講談社選書メチエ)書評」
清泉女子大学
4
30
①浜地百恵「うつろ舟表象論 ― 澁澤龍彦「うつろ舟」を読むために」
②杉本裕樹「エレベーターの怪異 ― 怪談もご利用ください」
③木場貴俊「伊藤龍平『ヌシ 神か妖怪か』書評」
④田部井隼人「廣田龍平『妖怪の誕生』の書評」
明治大学
8
26
①一柳廣孝『〈怪異〉とナショナリズム』雑感
②副田賢二『怪異と遊ぶ』書評
③松下浩幸『〈怪異〉とミステリ』書評
秋保グランドホテル
27
怪異怪談研究会創立10周年記念公開シンポジウム「怪異怪談研究の最前線から」 フォーラス仙台
第Ⅰ部 
①スペシャルトーク「怪談&幻想文学ベストブック2022」(東雅夫・植松靖夫・黒木あるじ・土方正志)
②朗読「龍潭譚、白鬼女物語」(菊池佳美・東雅夫)

公開シンポジウム「怪異怪談研究の最前線から」(東雅夫・一柳廣孝・飯倉義之・茂木謙之介)
12
23
①松田祥平「探偵小説にとって「芸術」とは何か」
②田部井隼人「幽霊の学説史─不可視化される幽霊の近現代」
③新藤宣和「「牛の首」起源考」
早稲田大学
2024
 3
9
①勝倉明以「小学校国語教育教材に見る怪異の悲哀 あまんきみこ─「おにたのぼうし」を中心に 清泉女子大学

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