怪異怪談研究会
Society for the study of The Weird and the Mysterious Tales


怪異怪談研究会の歩み
2012年
「ス ポットライトは焼酎火【座談会】四怪人、怪談研究の来し方行く末を語る」(『幽』12号、2009・12)において、東雅夫と一柳廣孝、近藤瑞木、谷口基 が対談。怪談文学研究の分野で領域横断的な取り組みが必要ではないかという東の発言に、一柳が「そういう場を作っていけたらいいですね」と応じたこと で、研究会の立ち上げを模索しはじめる。
8月4日 研究会立ち上げ。発起人は一柳、近藤、谷口。
江戸時代から現代に至るまでの文化規範の劇的な変化を意識しつつ、この間の怪異への眼差し、怪談に集約される物語の内実を明らかにすることを目的とする。
当面の具体的な研究課題として、怪異とその周辺の歴史的変容に関する文化研究、メディアにおける怪異表象の変容状況に関する研究。怪談の歴史的変容をめぐる研究、日本文学における怪異表象の研究の四点を掲げた。
以降、年4回のペースで研究会を行う。
2014年
5月31日 出版企画に関する準備、開始。
10月5日 第1回墓研スタート。
墓研は、怪異怪談研究会内のプロジェクト。都立霊園を探ね、作家の墓所の確認、各霊園の歴史的変遷、地理的・空間的な特徴などを探る。第1回は雑司ヶ谷霊園、青山霊園を訪問。
以後、2016年7月31日の八柱霊園まで、5回開催。他に谷中霊園、染井霊園、多磨霊園などをめぐる。
2016年
9~12月 『怪異の時空』全3巻(青弓社)刊行。
『幽』26号(2016・12)の「座談会 怪談/幻想文学研究がエンタメとなる日まで!?」で、東の司会のもと、一柳、今井秀和、大道晴香、茂木謙之介が同書について語った。
12月25日 本回をもって、いったん怪異怪談研究会を閉じ(第一次)、明くる年から第二次怪異怪談研究会を開始することとする。
2017年
1月22日 『怪異の時空』全3巻刊行を記念したトークイベントを、新宿ライブワイヤーにて開催。
引き続き、研究会の主催で、トークイヴェント「ホラーアカデミア」開始。第1回は同年5月21日。「『学校の怪談』で大きくなりました──常光徹先生と語る夜」。コーディネート・司会は飯倉義之、上島真弓子。
3月       創立時からのメンバー、清水潤が逝去。
3月29日 第二次怪異怪談研究会、開始。清水の遺稿集、および研究会の新たな出版企画の準備が始まる。
8月18日 紀伊國屋書店新宿本店におけるビブリオバトルおよびトークイベント「怖い話はなぜ怖い?」に横山泰子、飯倉、今井、茂木が参加。
8月中、  紀伊國屋書店の怪異・怪談を学問するブックフェア「怖い話はなぜ怖い?」の一環として、フリーペーパー「怪異怪談研究会presents 怪異・怪談を学問するブックガイド」作成。
2018年
3月16日 怪異怪談研究会監修、清水潤著『鏡花と妖怪』(青弓社)刊行。
8月3日  研究会有志、岐阜県の清水潤氏の実家を訪問し、墓参。
8月26日 深川お化け縁日に出展。怪談関連の古書、研究会書籍を販売。
2019年
3月16日 明治大学で開催された東アジア恠異学会フォーラム「怪異学の地平」に協賛の形で参加。
一柳と飯倉がコメンテーターとして、第二部「怪異学の地平」に登壇。
4月        雑誌『怪と幽』(KADOKAWA)創刊。「研究会レポート最前線」で研究会の様子を紹介。
2020年
9月15ー16日 シンポジウム「地域文化としての怪異怪談」開催(東北大学文学研究科共催)。
2021年
3月   物語研究会との共催で、シンポジウム「異人論の今を問う」に参加。
11月 怪異怪談研究会(監修) / 茂木謙之介・小松史生子・副田賢二・松下浩幸(編著)『〈怪異〉とナショナリズム』刊行。 
2022年
4月  怪異怪談研究会(監修) /一柳廣孝・大道晴香(編著)『怪異と遊ぶ」刊行。
12月 怪異怪談研究会(監修) /乾英治郎・小松史生子・鈴優作・谷口基(編著)『〈怪異〉とミステリ」刊行。
2023年
8月27日 怪異怪談研究会創立10周年記念公開シンポジウム「怪異怪談研究の最前線から」(東北大学文学研究科共催)。
2024年
3月9日  本回をもって、いったん怪異怪談研究会を閉じ(第二次)、8月から第三次怪異怪談研究会を開始することとする。
現在に至る

Copyright (C) 2019  怪異怪談研究会. All Rights reserved
inserted by FC2 system